放射線治療の副作用＆費用情報（癌や乳癌、がん、乳がん、肺がん）

癌（がん）といってもたくさんの種類があります。
乳癌（乳がん）や肺癌（肺がん）などから前立腺がんなど、様々な癌がありますが、その治療としてよく使われるのが放射線治療です。

この放射線治療のかかる費用や副作用をまとめて公開しています。

そもそもの放射線治療とは

そもそも、放射線とは目には見えずに体に当たっても何も感じることはありません。
そして体の表面や奥にある病気を治すことが可能になります。

照射には痛みを伴うこともありませんので、特に麻酔なども不必要となります。
手術をすると大きな傷跡が残ってしまって見た目だけでなく一部の機能が損なわれる場面であっても、放射線であれば、障害を最小限に抑えて治療をすることも可能になります。

一番気になる放射線治療の副作用ですが、これは放射線治療を受ける人によって異なってきます。
簡単に言ってみれば、副作用が全く現れない人もいますし、逆に、深刻な問題となってしまうような副作用が現れる人もいます。

また照射の線量や照射部位であったり、年齢、全身状態などによっても変わってきます。

最も一般的な副作用として、特に早期の副作用では倦怠感や皮膚の変化、そして食欲不振があげられます。
とはいえ、これらの副作用については放射線治療の終了とともに、徐々に消失してくれます。

また、副作用を軽くできる対処法などもあるため、かかっている医療機関や放射線の治療技師に相談してみましょう。
特に強い副作用などが生じた際には、放射を治療が中止したり変更する必要性があります。

放射線の照射の範囲内に、胃や腸などの消化管が含まれている場合は、照射の半年から1年後に消化管の出血が起こる可能性もあります。
また範囲内に脳が含まれている場合ですと、数年後に脳萎縮や痴呆などが起こる可能性もあります。

上記のように、照射数ヶ月から数年後におこるような、晩期の副作用と呼ばれる副作用が起こる場合もありますので、少なくとも放射線治療は、5年程は経過観察を主治医と共に、行わなければなりません。

放射線治療をしている時というのは、日常生活の活動が必ずしも制限されるわけではありません。
疲れ過ぎたりしない限りでは、通常通りの生活が可能になっています。

放射線治療の気になる副作用

上記に簡単にあげてみましたが、放射線治療は、やはり副作用が気になります。
そもそも、放射線治療の特徴というのは、切らずに治す。ということであり、外科手術とは異なり、形態や機能の臓器温存が可能になります。

このために、頭頚部腫瘍といった切除術のために普段の生活に著しく困難が生じてしまうことがあらかじめ予測される場合ですと、第1選択の治療として選ばれる事が多くなっています。

放射線治療は、完全に治すための根治治療の重要な治療法として施行されます。
その他にも、癌や部分的な腫瘍の縮小効果によって、症状の緩和を目指す場合の、緩和治療や姑息治療の治療法としても広く用いられています。

局所的な放射線治療の特徴としては、全身への侵襲が小さいので、高齢者や全身状態が悪化した患者に対しても負担が少ない事が挙げられます。

放射線治療はいわゆる局所療法になり、抗腫瘍効果および、正常組織の副作用については、基本的に照射された領域にしか発生することはありません。

これが、全身療法の場合では全身に副作用が発生してしまう、抗癌剤治療といった化学療法との最大の差になります。

正常組織の反応として挙げられるのが、照射中に起こる急性反応（主には粘膜や上皮細胞の障害で、多くは一過性になり具体的には、照射野皮膚の灼熱感や発赤、胃や消化管粘膜炎による吐き気であったり嘔吐など）と、治療が完了してから、だいたい6ヶ月～数年の経過後に出てくる晩期反応の2つに分けられます。

正常組織の反応については、照射体積の大きさが重要になっており、ピンポイント照射である定位放射線治療のように、小体積の病変に対して、高線量を照射する照射法では障害は少なくなっています。

これに対して、大きな体積の照射であれば、低線量でも重篤な反応を示すために、１回の線量を少なくするといった工夫が必要になります。

放射線治療の副作用などにおける注意事項

放射線治療の副作用は、照射開始後であれば照射部位の皮膚に発赤や乾燥など、易刺激性から日焼けといった事が起こりえます。

基本的には治療終了をした数週間以内にはほとんどが消失しますが、治療部位の皮膚が治療前と比較して濃く残ったりする場合があります。

放射線治療中には、治療部位の皮膚を優しく扱う必要があります。洗う場合ではぬるま湯を使うようにしましょう。
治療中であったり、治療数週間の期間は、担当の医師や看護師に断りなく家庭用の薬剤などを照射部位に使用したりしてはいけません。

万一使用した場合には、皮膚の副作用が憎悪してしまう可能性もあります。

放射線治療の副作用で、脱毛という症状が発生する場合があります。

腹部などの治療を受けている場合で、頭の毛が抜けるといった事はありませんが、頭部への放射線治療を受けている場合ですと、頭髪は部分的に、または全てが抜けてしまう可能性があります。

とはいえ、治療が終了しますと、基本的にほとんどの患者さんは再び髪の毛が生えてきます。
ただ、髪の毛がなくなった際の頭皮というのは、非常にデリケートなため、治療中は帽子やスカーフなどで頭を覆うようにしましょう。

また、カツラを使う場合には、裏地が頭皮を刺激しないものであることが使用上の注意点になります。

また、放射線治療による副作用で、白血球と血小板の数が少なくなる場合があります。
理由としては、体内でさまざまな感染と戦っていたり、出血を防いだりしているためです。

ただ、これらの血球が大幅に減少するようなことがあれば、1週間前後、治療を中止して様子をみる場合があります。

放射線治療の頭頚部や腹部への照射などの場合は、飲食について多くの副作用がありますが、ダメージを受けた組織を再生するためにも、常に栄養のバランスを意識して注意しながら食べるようにしましょう。

また、治療中は体重を減らさないことが重要となります。

噛む際や飲みこむ場合に痛みが生じてしまうようであれば、粉状のものや、液体の栄養補助剤などもあったりするので、その際には主治医に相談するようにしましょう。