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資産運用と投資の違いや口座の準備や手法、注意点などをおさらい
大学を卒業後、大手の証券会社に入社し顧客のファイナンシャルプランニングをしてきた時期がありました。
その時のお客様からのご相談の多くは、「金融機関(主に銀行)に預けてある資産を有効活用する手段はないか」というものです。
もしくは、「今ある資産が目減りしないように管理代行してもらえないか」というものの2点が主なご相談として占めていました。
そこで今回は、資産運ようや投資について改めて学び直すという意味も込めて解説してみたいと思います。
資産運用と投資の違いについて知っておく
「資産運用」とは、“自分が持っている資産を活かすこと”もしくは“減らさないこと”を指します。
資産運用はお金持ちだけに必要なものではなく、経済社会に生きる全ての人にとって勉強しておくべきものです。
「資産」という言葉を「金融資産」と置き換えるなら、余剰資金のない人にとっては無縁の話のように聞こえるかもしれません。
ですが、実はあなたが持っている「資産」はお金だけではないのです。
まず、比較的簡単に現金化ができる預貯金、株式・債券・保険などの有価証券などに加えて、中長期的に保持・利用することを前提とした土地・家屋・車なども大事な資産です。
もっと広い意味で「あなたにメリットをもたらしてくれるもの」全てを資産とらえるならば、ポイントが貯まったカードのような小さいものから、将来相続することになっている不動産や凍結資産など、あなたをとりまく全てのモノを有効活用することが「資産運用」と言えます。
資産運用をしようと思った時にまずすべきことは、「自分にはどんな資産があるか」を書き出してみることです。
また、その資産バランスが偏っていないか、放置されて眠っているだけの資産はないか、をチェックしましょう。
そしてあなたが今後どんな人生を送りたいかをイメージし、それに向かってあなたが持つ「資産」たちをどう働かせるかプランをたてることが第一歩となります。
一方で、「投資」とは、“リターンを得ることを目的としてリスクを受け入れること”を言います。
リスクとは、簡単に言うと「価値の変動」です。投資商品は市場での需要と供給のバランスによって価値が上がったり下がったりしますが、その価値の上下にストレスを感じて振り回されてしまう人は、「リスク許容度が低い」と考えられます。
証券会社では多くの金融商品を扱っていますので、それらにお金をつぎ込むことを資産運用と勘違いされている方がいらっしゃいますが、投資はリスクを理解したうえで余剰資金(なくなっても生活に支障はない範囲)でおこなっていただくことが前提で、積極的な資産運用における一手法にすぎないと考えていただくといいと思います。
金融商品への投資(概要)
投資対象となる金融商品は、リスクの許容度に応じて様々な種類がありますので、いくつかご紹介していきます。
伝統的な金融商品は「預貯金」「債券」「株式」で、株や債券を組み合わせた「投資信託」や「個人年金保険」などの派生商品も一般的になりました。
また、日本と外国のパワーバランスに応じて、通貨の価値は上がったり下がったりしますが、その変動のタイミングを利用して差益をとる「為替取引」も一般的な投資手法の一つです。
その他、一定の保証金を預けることで自分の資本だけでなく他人の資本を利用(レバレッジ)することができる取引もあります。
伝統的な投資手法・為替取引・レバレッジ取引を組み合わせた高度な派生商品(デリバティブ)もありますが、日本国内では一般の個人投資家に対する投資教育があまり進んでおらず、「リスクが高くて怖いもの」といった印象が強いようです。
現在、これらの金融商品は銀行・証券会社・信用金庫などの金融機関で口座を開設し購入する事ができます。
投資をする前の準備
まず、ご自身のリスク許容度に応じて、金融資産のバランスを考えましょう。
例えば、1000万円の預金を運用したいと考えた時に、投資にまわせる資金は何割ほどでしょうか?
若い方でこれから支出の大きなライフイベントを控えている場合の目安として、株式や投資信託などのリスク商品は2割(200万円)程度に抑え、残りの半分(400万円)は流動性を考慮して預貯金もしくはMMF(マネー・マーケット・ファンド)に、もう半分(400万円)は中長期で金利収入を期待する国債や社債などの債券類での運用することを検討してみましょう。
次に、マーケット情報を集めていきます。
たとえば、投資信託の場合、運用会社ごとに株式型・債券型・不動産型・ETF(指数連動投信)など4000本以上のファンドが存在しています。
ファンドの種類によって手数料や純資産額(ファンドの大きさ)が異なります。モーニングスター(http://www.morningstar.co.jp)などの大手格付け会社がランキングを出していますので参考に見てみましょう。
債券の投資適格債を調べるのであればMoody’s、S&P、Fitchなどの有名な海外格付け機関を利用しましょう。
できるだけ中立的な情報機関を選び、参考にしてください。
最後に、リスク商品に投資する場合には「損切りライン」と「利益確定ライン」をあらかじめ決めておく事をおすすめします。
これは初心者の方には非常に難しいのですが、例えば、「200万円分の投資信託が、120万円を下回るか、250万円を上回ったら、売却する」といった具合です。
このラインは投資する方のリスク許容度に応じて変わります。
人間の心理は非常に流されやすいもので、ひとたび投資を始めると価値が上がっている時はそのままずっと上がり続けるような気がしてしまったり、下がり始めるとパニックになり判断を見誤ることになります。
冷静な状態の時にルールを定め、それに従って行動することが投資をするうえで非常に重要になるのです。
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